admin のすべての投稿

米倉涼子が3億円のジュエリーを着用 伊勢丹ザ・ステージが「ブシュロン」のパリ本店に

パリ発ジュエラー「ブシュロン(BOUCHERON)」は5月8~14日、伊勢丹新宿本店ザ・ステージに期間限定ブティックをオープンする。“私らしく自由に、パリ ヴァンドーム広場26番地”と名付けられたブティックは、昨年の創業160周年を記念し改装したパリ本店のコンセプトを反映したもので、邸宅をほうふつさせる空間になっている。

optimize.webp (2)8日に行われた記者発表会に女優の米倉涼子が総額約3億円のジュエリーを着用して登場した。米倉が着用した“フルール グラフィック”のネックレスはデジタルスキャンで自然の花の美しさを忠実に表現。米倉は「とても滑らかな着け心地。『ブシュロン』のジュエリーは自然をモチーフにしていて、各ジュエリーが持つエネルギーがすごい」と語った。米倉は、「ブシュロン」と「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」のタイアップコンテンツであるショートフィルムに出演しており、これは同ブティックでも上映する。米倉は「パリ本店には植物園のような空間にジュエリーが展示してあり感動した。このブティックを見るとパリでの撮影を思い出す」と述べた。ドラマでも「ブシュロン」を着用する米倉にとって、ジュエリーとは「毎日、その日に合わせて着けるもの。必ず着けるダイヤモンドはエネルギーの源」だという。

optimize.webp (1)伊勢丹新宿本店ザ・ステージおよび「ブシュロン」ブティックでは、メゾンのアイコン“セルパンボエム”の新作3種類を8日、日本先行発売する。カーネリアンを使用した新作のスタッズイヤリングが43万8000円、ペンダントが17万4000円、ブレスレットが15万1000円。

「これは自然発生的に生まれたプロジェクト」 ジャン・コロナが「デルヴォー」のアイコンバッグをアップデート

ベルギーの老舗レザーグッズブランド「デルヴォー(DELVAUX)」は2019年春夏シーズンに、90年代に高い人気を誇ったデザイナー、ジャン・コロナ(Jean Colonna)とコラボレーションしたバッグ“レックス エックス エル(L’XXL)”を発売した。ベースとなるのはアイコンバッグの“ブリヨン(BRILLANT)”。クラシカルなワンハンドルのフラップバッグをコロナは巨大化させ、ソフトレザーを用いることで、柔らかでカジュアルなバッグに仕上げた。

optimize.webp (8)今回のコラボは「自然発生的に生まれたプロジェクト」だと、10年ぶりに来日したコロナは説明する。「例えるなら、パーティーに行ってとある人物と出会い、なぜかは分からないが意気投合してお茶の約束までしてしまうようなイメージ。何の狙いも戦略もダブルミーニングもない。そんな感じだった。『デルヴォー』は確かな価値の上に価値が積み重なっていて、それが私を引き付けた。だから、私から『バッグを作りたい』と持ち掛けたわけでもなく、その逆も然りだ。“ソフトでビッグなバッグ”が私の頭にふと浮かんだから、それをジャン・マルク・ルビエ(Jean-Marc Loubier)会長兼CEOに雑談の中で伝えたところ、彼は『考えてみるよ』と言って、数週間後に返事があった。私は返信さえも期待していなかったが、そこからとんとん拍子に話が進み、このバッグが誕生した」。

ベースとなった“ブリヨン”は、自立するスクエアのフォルムが特徴の一つだが、対照的に“レックス エックス エル”はソフトレザーを使用し、あえてくたっとしたバッグに仕上げた。これについてコロナは「そもそも“ブリヨン”を念頭に置いてバッグの構想を考え始めたわけではない」と話す。「なんとなくソフトなビッグバッグが頭の中に浮かんだ。そのバッグのファンクション(機能)の一つとしてバックルは必須だなと考えていた。そんなときに“ブリヨン”のバックルを見て、『何カ月もかけてバックルを開発するよりもこのバックルを使えばピッタリなんじゃないか』と思ったんだ。そこで初めて“ブリヨン”をベースにすることになった。“レックス エックス エル”のバックルは、“ブリヨン”のバックルをより太く、重くした。そうすることで、物が中で動かないようにバックルをストッパーのようにも使えるようにした。ソフトレザーだから形も既存の“ブリヨン”とは大きく異なるが、それでも“レックス エックス エル”を見てみんなが『“ブリヨン”だね』と言う。ということは、私のデザインと『デルヴォー』のストーリーがうまく融合できたということだ」。

今回のデザインを考えるにあたり、コロナはまずキーワードを書き出したという。「今回は、1.デルヴォーをリスペクトする、2.ストラップがないこと、3.子孫に残せるものにすること、4.トレンドに捉われないことなどがポイントだった。また、最適なプロポーションバランスを見つけることや、ラグジュアリー感を保つこと、そして少しだけ新しいテイストを入れるために試行錯誤を重ね、完成までに6カ月以上を要したという。「完成形はすでに頭にあったし、『デルヴォー』の優秀な職人は、私の思い描くものを理解して高い再現力を発揮してくれた。彼らから学ぶことも多かったし、お互いが対等で、先生であり生徒だった。もちろん互いにリスペクトした。リスペクトすることは仕事における成功の秘訣だ」。

昨今、“コラボ”は売れるためのカギともいえる。しかし、タグはおろか商品名にも“ジャン・コロナ”の名前は記されず、説明を受けなければコラボ商品だということが分からない。その理由を「これはあくまで『デルヴォー』のバッグだから」と当然のようにコロナは言う。「今回のプロジェクトにおいて、私が最も重要視したことは所有者とバッグの関係性だ。『私は高価なバッグを持っています』『私は〇〇のバッグを持っています』といった見えを超越した関係を所有者とバッグの間で築いてほしい。だから余計な情報は必要なかった」。

事実、コロナはインタビュー中も“レックス エックス エル”にたくさんの荷物を詰めて足もとに置いていた。「私は今回の旅にこのバッグを持ち歩いているが、床に置くし、たくさん物も詰め込む。それが私とこのバッグの関係で、それは私とこのバッグだけのユニークな関係性だ。“美しいだけ”のバッグじゃない。アティチュードを持っていて、それがクールなんだ」。