エルメスは元々何のブランドだったのですか?

エルメス(Hermès)は、元々は馬具製造を専門とするブランドとして始まりました。1837年にティエリー・エルメスによってパリで設立されたエルメスは、高品質の馬具と鞍を製造し、ヨーロッパの貴族や上流階級の間で高い評価を受けていました。

初期のエルメスは、その卓越した職人技と品質の高さで知られ、馬術スポーツや馬車旅行に必要な様々な革製品を手掛けていました。これには、鞍や馬具の他に、馬車用のブランケットや旅行用バッグなどが含まれていました。

20世紀に入ると、エルメスは馬具製造の専門知識を生かして、高級レザーグッズ、バッグ、スーツケースなどの製造にも着手しました。特に、1922年にはエルメスの最初のハンドバッグが製作され、その後も多くのアイコン的なバッグ(バーキンバッグやケリーバッグなど)が登場しました。

エルメスは時代の変遷と共に事業を拡大し、香水、時計、服飾アクセサリー、シルクスカーフ、ホームコレクションなど、幅広いラグジュアリー商品を取り扱うようになりました。しかし、現在でもエルメスはその起源を反映し、最高品質の素材と卓越した職人技にこだわりを持ち続けています。